2012/01/16

kosher

イスラエルのカフェやレストランでは「kosher」という言葉をよく見かけます。
「コシェル」または「コーシャー」と読みますが、この表記のあるカフェやレストランでは
ユダヤ教の食餌(しょくじ)規定に沿った食べ物を出しています。


食餌規定は聖書に細かく書かれているのですが、主なものでは

・地上の動物のうち、ひづめが分かれ、反芻する動物の肉なら食べてもよい。
→牛は食べてもよいが、豚は反芻しないので食べてはいけない。

・水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあるものは食べてもよい。
→マグロ、鮭などは食べてもよいが、うなぎ、タコ、イカ、貝類は食べてはいけない。

・鳥類のうち、カラス、コウモリ、ふくろう等は食べてはいけない。
→鶏肉は食べてもよい。

・肉類と乳製品を一緒に食べてはいけない。
→チーズバーガーは食べてはいけない。

・血を食べてはいけない。
→食べてもよい動物の肉でも、血抜きをしなければ食べてはいけない。

などの規定があります。
肉類を食べた後は、数時間経たないと乳製品を食べることができないので
肉料理の後のコーヒーやデザートには、牛乳ではなく植物性のクリームが
使われたりします。


kosher表記の無いレストランでは、豚肉なども食べることができます。
自炊する場合、豚肉はロシア系のスーパー、貝類は同じくロシア系やアジア系のスーパーで
調達できますが、手頃な値段では買えないので、日本のスーパーが恋しくなります。


4 件のコメント:

  1. イスラム教も厳しいと聞くけど、ユダヤ教も厳しいんだね!厳しいというか、難しい…。
    宗教は生活にしっかり密着しているね。
    日本は全く気にせずだから、気楽でいいのかなぁ(笑)

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  2. この前、池上さんが宗教をテーマにしたTVをやってて、
    イスラエルに行ってたよ。
    安息日には、電気をつける事も労働になるからしちゃダメだとか。
    教えを守り続けるって、すごいなぁ…。

    RIKA

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  3. Kumikoさん
    宗教的な人達のなかでも、規定をきっちり守る人とそうでもない人とがいて、厳格に守っている人達は、守っていない人達の使った食器で食事をしてはいけなかったりするので、使い捨てのお皿やフォーク、スプーンなどを売っているお店ががイスラエルには多いよ。
    さらに、守っていない人達の作った料理を食べてはいけなかったり、同じテーブルで食事してはいけなかったりもするみたい。
    なので、規定を守っている人のお家へ呼ばれた場合、うっかり手作りのお菓子を持って行ったりできないんだよね。なかなか難しい;

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  4. RIKAちゃん
    TV番組の件、他の友だちからも聞いたよ。観てみたかった☆
    安息日には、エレベーターのポタンを押すことも「してはいけない事」になるから、安息日に入ると自動的に各階止まりになるエレベーターを設置している建物もあるよ。
    知らずに乗ってしまうと面倒だよね・・・
    その他安息日にしてはいけない事として「2文字以上の文字を書いてはいけない」等々細かい規定が沢山あって、規定を覚えるだけでも大変そう@O@:

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